みかんの健康効果
前項でもみかんの健康効果について少し触れましたが、何よりみかんはビタミンCが豊富で、ミカンが2コあれば大人1日分が補充できるわけですが、他にもビタミンA、Pも含んでいます。
ビタミンAはβカロチンで、もともと温州みかんに豊富な「クリプトキサンチン」はガンの抑制力が強いとガン学会で報告されているのです。
ビタミンPは血管壁を丈夫にする作用があります。食物繊維も多いので腸内浄化力に優れ、直腸ガン等にもなりにくくなります。更に繊維というのはビタミンAやPと一緒に存在することでその効力が高まるとされています。
昔からみかんを食べていると風邪をひかないと言いますが、それは「シネフィリン」という成分が含まれているからで、この成分は温州みかん系特有の成分です。他のオレンジ等には極めて少なく、いわゆる普通のみかんだけの健康効果だと言うことができるでしょう。
みかんの栄養素は中身だけではなく、皮にも多く含まれています。ビタミンCは実の3倍も含まれており、テレビン油も含まれています。これは血管中のコレステロールを取り除く作用があります。
ビタミンPも白い綿状の甘皮部分に多く含まれているのです。できるだけ皮も食べるようにしたいものですが、そのまま食べるのはちょっと厳しいので、干して陳皮を作るのがいいかもしれません。